9月26日 区民福祉委員会

議事
(1)付託議案の審査
  ア 議案第30号 すみだステップハウスおおぞら条例の一部を改正する条例
    起立表決の結果、原案どおり可決することに決定した。
(2)付託請願の審査
  ア 介護保険制度の改善を求める意見書の提出に関する請願(第1号)
  (ア)本請願について、理事者から説明を聴取した後、本請願の紹介議員から説明を聴取するため、会議規則第89条第1項の規定に基づき、紹介議員である、中村あきひろ議員及びはらつとむ議員の出席を求めることを諮り、異議なく決定した。
  (イ)その後、紹介議員が出席し、はら議員及び中村議員から説明を聴取し、質疑を行った後、紹介議員に退席願った。
  (ウ)紹介議員退席後、本請願について質疑を行った後、起立採決の結果、下記理由により不採択とすべきものと決定した。
                 記
    (理由)趣旨に沿うことは困難である。
(3)管外行政調査について
   「福祉保健施策」及び「健康推進施策」について調査するため、次回定例会までの間に管外行政調査を別紙(案)のとおり予定することと決定した。
   併せて、会議規則第71条の規定に基づき、議長に対し派遣承認の手続をするので、承知おき願った。
(4)当委員会所管事項について
  ア 令和4年度墨田区一般会計補正予算における事務事業のあらまし
    理事者から説明を聴取し、質疑応答を行った。
  イ 墨田区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例に係る改正事項
    理事者から説明を聴取し、質疑応答を行った。
  ウ 理事者からの報告事項
    次の事項について、報告を聴取した後、質疑応答、意見交換を行った。
  (ア)オミクロン株対応ワクチン接種計画について
  エ その他
    次の事項について、質疑応答、意見交換を行った。
  (ア)新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行への備えについて
  (イ)長寿祝い金について
  (ウ)生活保護申請時の扶養照会について
  (エ)無料PCR検査センターの体制について
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             会議の概要は、次のとおりである。
                              午後1時00分開会

○委員長(とも宣子) 
 ただいまから区民福祉委員会を開会いたします。
 初めに、各委員及び理事者に申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、発言内容は簡潔明瞭にしていただき、会議時間の短縮に努めていただきますようご協力をよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 議案第30号 すみだステップハウスおおぞら条例の一部を改正する条例を議題に供します。
 本案について理事者から説明を聴取いたします。

◎福祉保健部長(関口芳正) 
 ただいま議題に供されました議案第30号 すみだステップハウスおおぞら条例の一部を改正する条例についてご説明申し上げます。
 それでは、お手元の資料、すみだステップハウスおおぞら条例の一部を改正する条例新旧対照表をご覧ください。
 本案は、旧文花小学校の校舎を解体することに伴い、当該校舎の一部を利用して設置しているすみだステップハウスおおぞらの位置を改めるものでございます。
 すみだステップハウスおおぞらは、障害児、障害者等の社会的自立を促し、福祉の増進及び生活の充実を図るため、児童のデイサービス施設及び大人の障害者生活介護施設の二つを設置しています。移転先は旧たちばな高齢者在宅サービスセンターとし、現在、内装、外装、機械設備等の改修やエレベーターの新設工事を進めています。
 移転の時期は、現時点において1月下旬を予定しています。
 なお、改正条例の施行日は、墨田区規則で定める日としております。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○委員長(とも宣子) 
 ただいまの説明について、何かご質疑、ご意見はありませんか。

◆委員(井上ノエミ) 
 新しいすみだは採択に反対します。介護保険の見直しにおいて、介護従事者の給与を引き上げる必要があるということには同意します。しかし全額国費による引上げに関しては同意できません。保険制度ですので、受益者にも応分の負担が必要と思います。

○委員長(とも宣子) 
 それでは、本請願の取扱いについてお諮りいたします。
 本請願については、趣旨に沿うことは困難であるとの理由により、不採択といたしたいがいかがでしょうか。
     〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

○委員長(とも宣子) 
 ご異議がありますので、起立表決により採決いたします。
 ただいまの委員長発議に賛成の方はご起立願います。
     〔賛成者起立〕

○委員長(とも宣子) 
 起立多数と認めます。
 よって、ただいまの発議のとおり決定いたします。
 以上で付託請願の審査を終わります。
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○委員長(とも宣子) 
 次に、管外行政調査についてご協議願います。
 当委員会として、「福祉保健施策」及び「健康推進施策」について調査するため、次回定例議会までの間に管外行政調査を予定したいと思いますが、いかがでしょうか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○委員長(とも宣子) 
 それでは、管外行政調査を予定することといたします。
 次に、具体的な調査内容等についてご協議願います。
 資料を配布いたしますので、しばらくお待ちください。
     〔資料配布〕

○委員長(とも宣子) 
 行政調査の具体的な事項については、ただいま配布いたしました資料のとおりといたしたいが、いかがでしょうか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○委員長(とも宣子) 
 それでは、そのように取り扱うことといたします。
 ただいまご協議願いました管外行政調査については、会議規則第71条の規定に基づき、議長に対し派遣承認の手続をいたしますので、ご承知おき願います。
 なお、今後の新型コロナウイルス感染症のまん延状況等に鑑み、予定を変更する場合は、その取扱いを委員長に一任いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○委員長(とも宣子) 
 それでは、そのように取り扱うことといたします。
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○委員長(とも宣子) 
 次に、当委員会所管事項についてでありますが、初めに令和4年度墨田区一般会計補正予算中、当委員会所管に関わる事務事業について、理事者から説明を聴取いたします。

◎福祉保健部長(関口芳正) 
 補正予算中、福祉保健部に関連する部分についてご説明申し上げます。
 補正予算書の20ページをご覧ください。
 款5民生費、項1社会福祉費、目1社会福祉総務費の1、介護・障害福祉サービス等事業者支援金給付事業費として3,630万円を計上しております。これは、高齢者等にサービスを提供する上で、電気、ガス等を使用する介護・障害福祉サービス施設に対し、原油価格・物価高騰等に対する総合緊急対策として、光熱水費高騰分の一部を助成し、福祉サービスの基盤体制の維持を図るものでございます。
 本事業費の内容ですが、特別養護老人ホーム及び介護老人保健施設に1施設100万円を、有料老人ホームに1施設50万円を、その他通所施設、就労支援施設、グループホーム等に1施設10万円を給付するものでございます。
 続きまして、21ページをご覧ください。
 項3心身障害者福祉費、目3心身障害者施設費の1、亀沢のぞみの家管理運営費追加として9,520万円を計上しております。これは、心身障害者の通所訓練所、亀沢のぞみの家の長期修繕工事等にかかる経費を追加計上するものでございます。本工事は令和5年度にまたがるため、翌年度の債務負担行為額として1億3,800万円を合わせて計上しております。
 次に、22ページをご覧ください。
 項4児童福祉費、目1児童福祉総務費の6、子どもの未来応援事業費追加として100万円を計上しております。これは、原油価格・物価高騰等に対する総合緊急対策として、物価高騰等の影響により困窮する世帯等に対して、適切な支援機関へつなぐ取組を実施している地域食堂、子ども食堂等の利用環境整備に係る経費の補助を追加計上するものでございます。各団体に物価高騰による影響調査を行った結果、周知や広報に関する課題等を挙げた団体が大半を占めたことから、これら利用環境を整えるための経費の一部を補助することにより、食支援活動の維持を図るものでございます。内容は1団体につき10万円を限度に給付するものでございます。
 説明は以上でございます。

◎保健衛生担当次長(岩瀬均) 
 保健衛生担当より4件の補正予算をお願いしております。
 まず、補正予算書25ページをお願いいたします。
 款6衛生費、項3公衆衛生費、目1感染症予防費の1、新型コロナウイルス感染症対策事業費追加で3億2,200万円を計上しております。引き続きの感染症法に基づく医療費の公費負担等で、患者の入院費用や患者搬送委託など、10月以降約3か月分の経費となります。
 次に、2、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費追加で14億800万円を計上してございます。10月から開始するオミクロン株対応ワクチン接種において、集団接種会場の運営等に係る経費となります。
 また3、新型コロナウイルスワクチン接種事業費追加で1億2,900万円を計上しております。こちらもオミクロン株対応ワクチンを医療機関で実施する接種委託経費となります。
 続きまして、26ページをお願いいたします。
 款6衛生費、項6医療費、目1医療対策費の1、休日応急診療所費追加として410万円を計上してございます。引き続き3か月間、休日応急診療所に発熱外来を設置するため、医師・看護師の人件費等を追加するものです。
 以上で説明を終わります。

○委員長(とも宣子) 
 なお、この補正予算は企画総務委員会に審査の付託がなされておりますので、質疑のみとし、意見、要望とならないようにお願いいたします。また新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費追加及び新型コロナウイルスワクチン接種事業費追加につきましては、この後の報告事項の中で改めて説明がありますので、その他の事務事業について質疑があれば承ります。
 何かご質疑はありませんか。

○委員長(とも宣子) 
 以上で質疑を終了いたします。
 引き続き、理事者から報告事項を聴取いたします。

◎保健衛生担当次長(岩瀬均) 
 保健衛生担当から1件、オミクロン株対応ワクチン接種計画についてご報告いたします。
 資料をご覧ください。
 令和4年9月14日付け事務連絡として、厚生労働省健康局健康課予防接種室から通知されたオミクロン株に対応した新型コロナワクチンの接種体制確保(その4)によると、9月14日に開催された厚生科学審議会予防接種ワクチン分科会において、オミクロン株対応ワクチン接種を実施することが了承されました。
 オミクロン株対応ワクチン、いわゆるオリジナル株とオミクロン株に対応した2価ワクチンですけれども、初回接種を完了した12歳以上の者であって、最初の接種から5か月以上経過した者を対象とすると見解が示されたところでございます。
 本通知を受けて、別添のとおり、墨田区新型コロナウイルスワクチン(オミクロン株)対応追加接種実施計画を策定いたしました。それをご説明いたします。
 別添の計画をご覧ください。
 まず、1ページ目ですけれども、9月20日現在の接種状況でございます。母数は総人口です。1回目が81.2%、2回目80.8%、3回目64.2%、4回目23.4%となっております。
 なお、世代別は記載のとおりでございますので、ご参照ください。
 2ページ目をお願いいたします。
 今回のオミクロン株対応追加接種の対象者でございますけれども、本計画の接種対象者は、令和4年8月31日水曜日時点で、VRSワクチン接種記録システムに接種記録が登録されている2回目以降のワクチン接種をしてから令和5年1月31日までに5か月が経過する12歳以上の区民として、22万1,430人となってございます。
 3ページ目をお願いいたします。
 接種開始時期でございます。オミクロン株対応ワクチンは、先週、今週とファイザー製、モデルナ製とワクチンが届いており、準備が整った個別接種会場、いわゆる医療機関では記載のとおり、現在4回目接種対象者60歳以上若しくは18歳から59歳の基礎疾患を有する方、医療従事者等に接種を開始しております。10月1日からは、集団、個別接種とも12歳以上の全区民で、2回目以降のワクチン接種をしてから5か月経過した方を対象に実施いたします。
 なお、社会機能を維持するために必要な事業の従事者については、10月から集団接種会場で随時接種を行うこととしてございます。
 4ページ目をお願いいたします。
 接種券の発送時期及び発送方法でございます。発送時期は、2回目以降の直近の接種を6月30日までに接種した方の発送を今月28日水曜日を皮切りに、2回目以降の直近の接種を7月、8月中に接種した方を予定として10月19日に発送いたします。米印にも記載していますが、厚生労働省によりますと、年内に接種対象者の方にオミクロン株対応ワクチンを接種完了するため、11月分から接種間隔が3か月になると示唆していることから、7、8月に接種を受けた方は早めに接種券を発送いたします。
 ここで課題となるのが複数の接種券です。本区の場合、この間の国の接種拡大を想定し、3回目はもちろん、4回目の接種券も対象者全てに発送してきております。今回のオミクロン株対応ワクチンの接種券についても対象者全員に発送いたします。
 そこで、米印の2点目ですが、原則お手元にある使用していない旧接種券は破棄するように周知徹底を図ります。ただし、米印にも書きましたが、3点目の新しい接種券が届くまでの間、既に手元にある使用してない旧接種券を使って予約及び接種を受けることもできることとします。したがって、旧接種券を使用して接種した場合、送られてくる新しい接種券は破棄するよう周知徹底を図ります。特に高齢者で認知症の方など、このあたりが理解できずに新旧接種券を使用して誤って2回にわたりオミクロン株ワクチンを接種する可能性がありますので、新たな接種券を送付する時期には、医療機関と区事務局が連携を図り、VRSワクチン接種記録システムを活用して、誤り接種を防止いたします。
 5ページをお願いいたします。
 集団接種会場の予約枠の開放時期・予約代行の実施です。
 まず、今月29日木曜日午前8時30分に、10月1日から16日分の予約枠を開放し、11日火曜日午前8時30分に、10月17日から31日分の予約を開放いたします。以降は原則、毎月第3火曜日に翌月分の予約枠を開放していきますけれども、先ほど述べましたように、接種間隔の短縮が予想されますので、その場合は区報等で周知した上、開放時期を変更いたします。
 続いて、予約代行を実施いたします。区予約システム及びコールセンターで集団接種会場等の予約を取ることが困難な方に対応するために、予約代行を実施します。
 10月末に接種間隔の短縮の決定があり、4回目の接種完了した方の接種時期が11月となることを想定して、11月上旬に実施を予定しているところでございます。
 米印のとおり、接種間隔が変更となった場合には、区報等で実施日を改めて告知いたします。会場は前回同様、すみだリバーサイドホール1階ギャラリー、みどりコミュニティセンター、旧隅田小学校、立花体育館で実施をいたします。
 6ページをお願いいたします。
 集団接種でございます。前回同様、6施設で合計11万620回、全対象者の約50%を想定して準備に入っております。
 実施機関及び会場です。ファイザー製又はモデルナ製のワクチンを使用して、東京スカイツリー・イーストタワー、今回は17階となります。10月4日から12月24日を想定しております。10月中は4回目接種をしていない60歳未満の働き盛りの方の接種のピークを想定していることから、昼・夜間フル回転で当初はファイザー製を中心に接種いたします。今後のワクチンの配分量により、同会場で使用するワクチンメーカーを適宜変更していきます。
 なお、この会場では予約の埋まり具合等を勘案して、予約なし接種も同会場で実施を予定しています。
 次に、ファイザー製のワクチンのみの接種の会場ですが、これまでどおり墨田区役所、みどりコミュニティセンター、旧隅田小学校、立花体育館で実施いたしますが、会場の都合、設営の準備の都合で多少日程がずれております。モデルナ製ワクチンは第一ホテル両国で、10月4日から12月24日までを予定しております。
 7ページ目をお願いいたします。
 今回も接種対象者22万1,430人、接種率100%を想定した計画としております。濃い緑が集団接種ファイザー製、濃いえんじが集団接種モデルナ製、薄い緑が個別接種ファイザー製、薄いピンクが個別接種モデルナ製です。この時期には米印に示しているように、VRSデータをベースに、1、集団接種の接種可能数、2、1週間当たりの最大接種可能数2万回程度、そして3、前回の接種のワクチンメーカーを勘案の上、計画を策定しております。また11月7日の週から接種間隔が3か月となることを想定し、12月19日までに希望者への接種を終える予定としてございます。
 また今後のワクチンの供給量により、ファイザー製とモデルナ製の割合を変更する可能性があることと、この計画には入れておりませんが、1、2回目接種や5歳から11歳の接種等は、順次実施をしていきます。
 8ページをお願いいたします。
 区民への周知です。本日ご報告の内容を中心に、9月28日に新型コロナワクチン接種特集号として区報を全戸配布いたします。また10月下旬に決定される接種間隔の変更に合わせて、特集号の全戸配布を予定してございます。また、区のホームページやSNS等もこれまでどおり、こちらは随時発信いたします。
 9ページをお願いいたします。
 コールセンターです。期間は3月31日までで、回線数は、10月、11月は90回線、12月、来年1月は40回線、2月以降は20回線といたします。電話番号は記載のとおりで、受付時間は、開庁時間、土・日、祝日を含みます。
 最後、10ページをお願いいたします。
 予算でございます。このたびの補正予算に計上していますが、接種体制確保事業に14億800万円、財源は国庫補助金10分の10で、集団接種、コールセンターの運営、接種券印刷・発行、区報特集号の発行・配布などを行います。またワクチン接種事業1億9,200万円では、財源は国庫負担金10分の10で、個別接種委託料となっております。
 説明は以上です。

○委員長(とも宣子) 
 ただいまの報告について、何かご質疑、ご意見はありませんか。

◆委員(井上ノエミ) 
 今回のオミクロン対応のワクチン接種は12歳以上が対象です。現在、これまで保育園、小学校、児童館などの多くの子どもの施設で、子どもの感染者が見つかっています。これから冬を迎えて、更に感染が広がる可能性もあると思います。今回、ワクチン接種の対象外の子どもたちの感染対策について、どのように考えているのか伺います。また、子どもの感染者が増えた場合の治療に対して、これまでの体制で大丈夫なのか伺います。

◎保健衛生担当次長(岩瀬均) 
 5歳から11歳については、全く接種をしていない方、全数につきまして、9月から努力義務となったことから、勧奨はがきを送らせていただいております。ただ、なかなか埋まらない状況が続いております。予約も空いていますので、ホームページやツイッター等を活用して、更なる周知の強化に取り組みたいと思っております。
 また、今回の第7波のコロナの感染の中心は子どもであったと考えております。今後、冬に向かう中でインフルエンザやノロウイルスなどの流行時期にも当たります。子どもの感染者が増えた場合は、これまで以上に小児科クリニックなどの医療機関と連携して、しっかり対応を図っていきたいと考えております。